秘密部屋

ネタ吐き出し専用BLOG

カツカツと黒板に先生が授業内容を書き込んでいく。



「はぁ」
今日、幾度目かのため息を吐いた。

パパに会いたい。
そんな思いが頭の中を占めて授業の内容がまるで頭に入っていかない。

どうしてなんだろう。学校が終われば会えるのに。
まだ、パパと別れて一時間も経っていないのに。
どうしてこんなにも心細いんだろう。

一時限目の授業が終わると携帯を持って慌てて教室から外に出た。
授業前に和希に言われた言葉が気にならなかった訳じゃないけど
それよりもパパの声が聞きたい。

階段を一番上まで上ると踊り場になっていて使っていない机とか積み上げている場所がある。
下手に人目のあるところで電話するのは恥ずかしくて。
あそこなら誰も来ないから電話をするにはちょうど良い場所だ。

「佐藤さん」
階段に向かおうとすると後ろから声がかけられた。
同じクラスの塚本くんだ。普段からあまり男子とは話をしないから
それほど親しい人ではないけど。

「な、何?」
「あ、あの……」
彼の言葉を待っているのにかなかなか用件を言ってくれない。
じれったくてだんだんといらだってくる。

それほど放課が長い訳じゃない。私はパパの声が聞きたいのに。
携帯を持った手が汗ばむ。

「ごめん。私急いでいるんだけど」
「ああ、ごめん。ならまた後で」

彼はそう言うと教室に戻っていく。

急がないと。

階段を駆け上り踊り場につくと荒い息で短縮を押した。
その途端、チャイムの音が聞こえ私はすぐに電話を切ってまた階段を下りていった。
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Author:和林
エセ物書き。へたれ絵師。

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