秘密部屋

ネタ吐き出し専用BLOG

「はぁ、やっと着いた」
バスを降り、懐かしい景色が目の前に広がった。

「わぁ。こんなに田舎だとは思わなかったなぁ」
後ろから親友の呆れたような声が聞こえた。

「だから来ない方がいいって言ったでしょ?」




「だって、芽久美は私と一緒に旅行に行っているんでしょ?
なら着いてきたって問題ないじゃない。ね?伸?」
親友の由実はそう言って隣の彼に寄り添った。

由実だって私と旅行に行くって言いながら
彼氏連れてきてるじゃない。

「それに小学校からの親友としては芽久美の愛しの青い実の彼にも興味があるのだよ」
「青い実の彼?」
私の隣にいた一ヶ谷くんが身を乗り出した。

彼は高校の同級生。
私と由実とその彼氏で今回私のおばあさんの家に行く話をしていたら強引に連いてきてしまった。

「芽久美はこの村に彼氏がいてね小さな頃から毎年夏は欠かさず来てたんだよね?」
「もう、由実ったら彼氏とかそんな関係じゃないもん」
「でも好きなんでしょう?」
「そりゃ嫌いじゃないし……って、いいじゃない。私の事は」
「あー。赤くなった」
由実はけらけらとお腹を抱えて笑ってる。

「青い実……って?」
なおも一ヶ谷くんが私に尋ねてくる。
「ああ、一ヶ谷くんそれはねー。その彼が夏に芽久美が帰るときに必ず青い果物……だっけ?それをくれるんだって。だから青い実の彼氏。その彼氏とも2年ぶりに会うんだよね」
「もう」
彼と旅行に来ているのが嬉しいのか由実は妙にハイテンションだ。

「2年ぶりって連絡ぐらい取ってるんだろう?」
私は横に首を振った。
「電話は引かれてないんだって。それに郵便も配達されないんだって言われてて……」
「なんだ?そりゃ」

「だから楽しみなんだよね」
posted at 01:57 | 青い実食べた | CM(0)

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Author:和林
エセ物書き。へたれ絵師。

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